ついにMac対応。Solar Fire X
占星術ソフト「Solar Fire」の開発・販売元であるASTROLABEから、次期バージョン「Solar Fire X」が2026年8月に発売されるという案内が届きました。
Solar Fire Xは、実質的にはSolar Fire 10にあたるバージョンです。「X」はローマ数字の10であると同時に、新しい世代のSolar Fireを印象づける名称でもあるのでしょう。
私がSolar Fireを初めて手にしたのは、1995年前後でした。
当時のソフトは、今のようにインターネットからすぐにダウンロードできるものではなく、フロッピーディスクで提供されていました。富士通の重いノートパソコンに、何枚ものディスクでインストールし、届いたパッケージやマニュアルを手にしながら使い始めた時代だったんですね。
それがやがてCD-ROMになり、現在ではダウンロードで購入・インストールできるようになりました。そして今回、長くWindows専用だったSolar Fireが、ついにMacにも正式対応すると発表されました。現行のSolar Fire 9が発売されたのは2014年。そこから約12年ぶりとなる大型アップデートです。
フロッピーディスクで動いていた時代からこのソフトを知る者としては、Solar FireをMacで使える日が来ることを、とても嬉しく感じています。単に対応OSが一つ増えるというだけではなく、占星術の専門ソフトがコンピューター環境の変化をくぐり抜けながら、現在まで受け継がれてきたことに、なんとも言えない感動を覚えます。
約12年ぶりのメジャーアップデートには、まだわからないことも多くあります。それでも、Solar Fireが新しい環境に合わせて生まれ変わり、次の世代へ続いていくことを、まずは素直に喜びたいですね!
最大の変更点はWindowsとMacの両対応
公式案内の最初に掲げられているのが、Windows PCとMacの双方への完全対応です。
Solar Fire 9はWindows用ソフトであり、Macで使用するには仮想化ソフトやWindows環境を用意する必要がありました。Solar Fire Xでは、その大きなハードルがなくなる可能性があります。
これはMacユーザーにとって、単なるアップデート以上の意味を持ちます。これまでSolar Fireを使いたくてもOSの違いから見送っていた人に、ようやく正規の選択肢が生まれるからです。
公式メールでは「Windows PCとMacの両方に完全対応」と発表されています。これまでMacでSolar Fireを使うには、Parallelsなどを利用してWindows環境を用意する必要がありましたが、Solar Fire Xでは追加ソフトなしで使えるようになる見込みです。
また、2020年以降にリリースされたOSでインストールできるとも聞いています。ただし、対応するmacOSやWindowsの正式なバージョン、1つのライセンスで両方にインストールできるかなど、詳しい動作条件はまだ公表されていません。
マッピング機能にGoogle Mapsを採用
Solar Fire Xでは、マッピングモジュールにGoogle Mapsが使われます。
Solar Fire 9にもSolar Mapsが組み込まれており、アストロカートグラフィー、ローカルスペース、パラン、リロケーションなどを扱えます。Solar Fire Xでは、地図表示の基盤がGoogle Mapsになることで、地名や道路、地形との位置関係を、より現実の地図に即して確認しやすくなると考えられます。
以前から、公式サイトではSolar Fireで作成したローカルスペース・マップをGoogle Mapsに重ねる方法が資料として公開されていました。
今回の新機能は、こうした外部連携をマッピングモジュールそのものに組み込んだものなのかもしれません。ただし、オンライン接続が必須になるのか、地図画像の保存・印刷方法がどうなるのかなど、具体的な仕様はまだ不明です。
操作感を残しながら、画面を刷新
Solar Fire Xでは、従来の使いやすさを維持しつつ、画面のルック&フィールが更新されると説明されています。
Solar Fireは非常に多機能ですが、長く使われてきたソフトだけに、Solar Fire 9のインターフェースには年代を感じる部分もありました。今回の説明からは、全面的に別のソフトへ作り替えるというより、これまでの操作体系を尊重しながら現代化する方向がうかがえます。
長年のユーザーにとっては、「使い方を一から覚え直さなくてもよいか」が重要です。その点を意識したアップデートになっているようですね。
その他の追加機能
他には下記のようなことが追加されています。
- 複数チャートを同じ地図上に表示
- ウラニアン/シンメトリカル占星術用ダイヤルの改善
- 完全なアストロロジカル・スペキュラム
- Glenn PerryのDevelopmental Age Method
- 出典・注釈付きBlackwell Historical Chart Database
- 現在Solar Fire 9を購入すると、発売後にバージョン10へ無償アップグレード
Solar Fire 9のユーザーが準備しておきたいこと
バージョン9をお持ちの方はアップデートは99ドルの予定です。
新規で購入を検討されている方は、Solar Fire 9(USD360)を購入すると、8月にSolar Fire Xが発売された際、バージョン10へ無料でアップグレードできると案内されています。
新規購入の方は、ASTRORATIOの割引となるコードを購入時に利用すると15%割引で購入できます。ご活用ください。
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フロッピーディスクからダウンロードへ、そしてWindows専用ソフトからMac対応へ。長く使ってきたSolar Fireが、新しい環境でどのように進化するのか、発売を楽しみに待ちたいと思います。また使い方の動画は、あらためて作成してアップしたいと思います。
追記:Astro GoldとSolar Fire、両方を使って感じること
私はMacとiPhoneではAstro Goldを使っています。画面が見やすく、端末間でチャートを共有しやすいため、日常の鑑定にはとても便利なソフトです。ここにソーラーファイアーXも追加することになります。
このSolar Fireを使い続けるのは、複数の条件や技法を重ねて検証できる「分析の厚み」があります。特にマッピングを読むとき、パラン、リロケーションなど複数の分析ツール、時間による変化まで掘り下げられることに、長年助けられてきました。
米国の占星術家Chris Brennanも、WindowsではSolar Fire、MacではAstro Goldを推奨してきました。また、両方を使うアストロカートグラファーのHelena Woodsは、Astro Goldの操作性を評価しながら、専門的なマッピング鑑定にはSolar Fireを選んでいるようです。
ここで注目したいのが、ASTROLABEに蓄積されてきたマッピングの実践的な知見です。Madalyn氏はAstroCartoGraphy認定解釈者であり、Kepler Collegeでもマッピングを教えてきた方です。
彼女のアプローチは、単に惑星ラインを見るだけではなく、複数の要素を組み合わせながら、実際の事例をもとに検証していく点に特徴があります。つまり、Solar Fireが英米の専門家に支持されてきた背景には、こうした鑑定・教育・事例研究の往復から生まれた分析力があるのだと思います。
Solar Fire XでGoogle Mapsや複数チャートの地図表示が加わることは、単なる画面の刷新ではなく、複数の人物や時期、場所を比較しながら読むための進化です。
これはマッピングを重視する私にとって、特に期待している機能です。
ちょうど今は、ロケーショナル占星術クラスの開催中。タイミングがあった嬉しいお知らせでした。




